
コロナ前は定期的に大きな会場を貸し切ってたくさんの企業が集う就職説明会が開催されていましたが、今もそういうイベントって行われているのでしょうか?
日系、外資系、大手、中小、ベンチャー等など、それはそれは多種多様な企業が参加しブースを構えて多くの学生と相対しお話する、企業にとっても学生にとってもWIn-WInな企画だったと記憶しています。
十数年前になりますが、私はこういった説明会にキャリアカウンセラーとして数回参加していました。
ただ、当時の私はまだカウンセラーとしての経験値も浅かったため内心はドキドキしっぱなし‥
そんな私の前に、黒髪ロングヘアでお化粧も控えめな可愛い女性が座ります。
どんなご相談かな~と思っていたら、なぜか前触れなしに「自己PR」を話し出します。
ん?なんで自己PR??
戸惑いながらも最後まで聞いてみることにしました。
一通り話し終わると「私の自己PRでどこかおかしいところはありませんか?」と真顔で聞いてきます。
お話の内容よりも座ってからいきなり自己PRを始める違和感と、一点を見つめたまま必死に話す姿に悲壮感が伝わってきます。
なので、それを包み隠さず正直に伝えることにしました。
すると、突然ポロポロと大粒の涙を流して泣いてしまいます。
聞けばずっと面接で落ち続けているとのこと。
彼女は「自己PR」に問題があるのだと考えて相談に来ましたが、それよりも彼女の折れそうな心を癒し立て直すことが最善だと感じました。
泣いたことで自分が切羽詰まっていたことを自覚しようやく少しだけ笑顔を見せて帰っていきましたが、何年経ってもあの出来事は鮮明に覚えています。
私で役に立ったかしら‥
心が軽くなったかしら‥
あのやり取りを思い出すたび、その時の心残りも同時に思い出されるのです。
そして、その思い出は私が仕事に向き合う上でのスタンスを形作りました。
「どうか心が軽くなりますように。」
今では私がお客様と向き合う前に唱える呪文であり祈りとなりました。
あの学生さんとの出会いがなければ、こうした思いは持たなかったかもしれません。
人との出会いって本当に不思議で学びが多いなと感じる経験でした。
もし叶うなら、あの時の学生さんに会ってまたお話してみたいです🚪


